竹林整備 | 循環を体感する里山SDGsプログラム

竹を学び、体験し、循環を生きる

スクロールできます

なぜ、私たちは竹林に入るのか。

かつて人々の暮らしを支えていた竹林は今、全国の中山間地域で手入れが追いつかず、「藪化」という深刻な課題を抱えています。

人が入れなくなった竹林は、景観を損なうだけでなく、土砂災害のリスクを高め、生態系のバランスを崩してしまいます。

これは藤野だけの問題ではなく、日本の里山全体が直面しているリアルな課題です。

本来、竹は大地を支える存在です

竹は地下茎を広く網状に張り巡らせ、斜面の表土をしっかりと保持します。

適切に管理された竹林は、土壌侵食を抑える防災・減災の機能を発揮し、地中の通気性・保水性を高めて周辺の生態系を支える役割も担っています。

しかし、管理が行き届かず密生しすぎた竹林では逆に崩壊リスクが高まるため、「適切な管理」があってこそ本来の力が発揮されるのです。

ゴミにしない。里山の資源として活かしきる。

竹林整備が進まない最大の理由は、「切った竹の使い道がない」こと。私たちは、ただ切って終わらせるのではなく、間伐した竹の「利活用」を考え抜き、暮らしの中で活かし、最終的に自然へ還す「循環型の仕組みづくり」に挑戦しています。 

大地の呼吸を再生する整備アプローチ

整備の方法は、矢野智徳氏の大地の再生®️や高田宏臣氏の有機土木の視点と手立てを学び、取り入れています。

人の視点、人の都合でむやみに切るのではなく、人の導線・風の通り道を意識しながら、適度な日当たりと風を竹林に入れていきます。また、表層の点穴(てんあな)や水脈を整え、土の中の通気・通水・保水・保気の機能を改善することで、竹林の大地そのものが呼吸しやすい状態をつくっていきます。

この整備を行うことで、本来の防災・景観・生態系の機能が少しずつ戻ってくるのです。

循環から生まれた「3つの恵み」

様々な試行錯誤から、竹を用いた3つの新しい循環が生まれました。

食と体験へ ー かぐや姫ご飯

間伐した竹を器にし、直火で炊き上げる体験。竹の香りをまとったご飯と有機野菜で作ったお味噌汁で、里山の恵みを五感で味わいます。

土と環境へ ー 竹炭による土壌改善

間伐した竹やワークショップで利用した竹の器などは、焼いて「竹炭」へ。土中環境再生の資材として、また、家庭菜園の土壌改良、消臭剤として暮らしに還元しています。

暮らしのインフラへ ー 竹建築と雨水循環

間伐材で「縄文トイレ」や「作業用の竹小屋」を制作。屋根の樋(とい)から雨水を貯め、自然エネルギーを活かすオフグリッドな水循環も実現しています。

全身で学ぶ、竹林整備の5つのプロセス

知る—なぜ整備が必要なのか

竹林の生態系における役割、竹が地形や地中に与える影響、風通しや日当たりと植生の関係について、現地を見ながら学びます。

「なぜ切るのか」「どこを残すのか」を理解して行う整備は、単なる作業ではなく、自然との対話になります。

動く—竹の間伐・竹林整備

人の導線・風の通り道を意識しながら竹を間伐し、適度な日当たりと風を竹林に入れていきます。

また、表層の点穴(てんあな)や水脈を整え、竹林の大地そのものが呼吸しやすい状態をつくっていきます。

春にはたけのこ掘りも体験できます(季節限定)。

作る—竹を加工する

伐り出したばかりの竹で、竹筒・コップ・箸・皿を加工します。

ノコギリやノミ、ナタを使って黙々と行う作業は、集中と没入をもたし、気づけば頭が空っぽになるマインドフルな時間です。

味わう—かぐや姫ご飯と有機野菜のお味噌汁ランチ

自分で加工した竹筒に米と山菜を入れ、火にかけて炊き上げます。

竹の香りをまとった炊きたてのご飯に、地元の有機野菜と手製味噌を使った野菜汁を添えて。体を動かした後の昼食は格別です。

還す—竹炭づくり

整備で間伐した竹は乾燥させてから燃やし、水で消して炭にします。かぐや姫ご飯で使い終えた器も竹炭にし、廃棄物ゼロのサイクルを体感します。

できた竹炭は環境整備の資材として利活用。また土壌改良材として畑に、消臭・調湿材として暮らしの中に還っていきます。

「心」にも変化をもたらす、里山体験の力

実証実験のデータ

株式会社Safamiiとの共同実証実験(2025年)により、この循環型体験が参加者の心理状態に明確なポジティブな影響を与えることが実証されました。音声感情解析を用いたデータでは、体験を通じて全体の95.5%で「ポジティブ度」が基準値を大きく上回る(平均77.4)という結果を記録。また、「活力度」も80.3%の割合で基準値を超過しました。 単なるレジャーではなく、体験のステップごとに心の状態が変化していくことが分かりました。

※本データはSafamii社による実証実験の結果であり、効果を保証するものではありません

分析データにおいて、ポジティブな心理効果を最大化(ポジティブ度88.3)したのは「体を動かして成し遂げたあと、自然の中で癒される(達成感 × 癒し)」瞬間でした。本プログラムは、「活力 → 落ち着き → 安心 → 幸福感」という段階的な心の調律プロセスを生み出し、都市生活や日常業務で疲労した心身のウェルビーイングに一定数寄与します。

参加者の声

竹林整備、竹炭づくり、かぐや姫ご飯体験など、ワークショップにご参加いただいた方の声をご紹介します。

山の匂い、澄んだ空気。土を直に踏みこみ竹を押さえ、無心でノコギリを引く。子どもの頃の夢中になって遊んでいたときの感覚を思い出しました。

生き物・自然との共存を考えさせられた。藤野を身近に感じ、今後も関わっていきたい。

竹を間近で触れる機会がなかったので、竹の質感を感じながら夢中で竹を切って、箸を作ったりできた。

竹でご飯を炊く筒を作ることを子どもと一緒にできた時間が有意義だった。普段、刃物を使った工作の機会も少ないので、子どもたちもよい体験になった。

緑に囲まれた広い敷地で、まわりを気にせずに思い切り走り回れて、自然の中で炊いたご飯を味わう。格別でした。

竹を焼いて炭に変えて自然に戻す循環。竹のこと、山の現状、それを改善するために竹炭を使っていること。大切なことを学べました。

研修・体験のご相談※企業・団体様向け

都心から電車・車で約1時間の藤野エリアで、本物の里山体験を。

組織の課題解決や結束力向上に、体験を業務へ還元するフルカスタマイズプランをご提案します。

こんな目的でご利用いただけます
  • 自然環境の現状や中山間地域の課題を知るフィールドワーク
  • 作業を通じたチームビルディング・アイデア創出
  • 竹林・火・食を使ったマインドフルネス・リラクゼーション研修
  • CSR・SDGs活動の一環として

内容・人数・目的に応じてメニューをアレンジいたしますので、お気軽にご相談ください。

または、公式LINEでお問い合わせください。

※個人・ご家族向けの体験イベントも不定期で開催しております。こちらの「イベント情報」からご確認ください。

よくある質問

企業や団体での研修・貸切利用は可能ですか?

はい、可能です。SDGs研修やチームビルディング、メンタルヘルスケアを目的としたフルカスタマイズプランが可能です。参加人数やスケジュール調整、お見積書・請求書の発行も対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

体力に自信がない社員(個人)でも参加できますか?

はい、できます。手道具を用いた作業を中心に行っており、参加者それぞれのできることを分担しながら、連携していくことを重視していますので、各自のペースでご参加いただけます。

雨天の場合はどうなりますか?

荒天が予想される場合は、前日までにメールでご連絡の上、延期または中止とさせていただきます。なお、企業研修で日程変更が難しい場合は、雨天時でも屋内や室内で実施できる代替ワークショップ(竹の加工体験や循環型社会に関する座学など)への切り替えもご相談可能です。

現地にトイレや着替える場所はありますか?

はい、拠点となるエリアにお手洗いや、お着替えいただける簡易スペースをご用意しております。自然の中ですが、初めて里山を訪れる方や女性の方でも安心して過ごせる環境を整えています。

どのような服装・持ち物が必要ですか?

長そで・長ズボン、汚れてもいい靴(作業靴や長靴)でお越しいただき、軍手、帽子や飲み物をご持参ください。怪我防止と蜂対策のため、黒っぽい服や香水(香りの強い柔軟剤含む)はお控えください。作業で使う基本的な手道具はこちらでもご用意しております。

個人や、子ども連れでも参加できますか?

はい、一般向けの体験イベントも不定期で開催しており、お子様と一緒に里山体験を楽しんでいただけます。ただし、竹林内は傾斜があり刃物も扱い、竹炭を焼く際は火を扱うため、作業中はお子様から目を離さないようご協力をお願いいたします。

お申し込み・研修のご相談

以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。3営業日以内に担当者よりご連絡いたします。

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