茶畑から、小さな循環をつくろう。
放棄された茶畑を、大地の力を引き出しながら再生していく活動です。
月1回の作業から、気軽に関わってみてください。
最新の活動日はこちら!
創茶チームについて
創茶チームは、里地創生プロジェクトの一環として、相模原市緑区の藤野・佐野川地区に残る放棄茶畑の再生から始まった活動です。
かつて地域の暮らしと結びついていた茶畑を、ただ元通りに戻すのではなく、現代の暮らしに合った無理のない手入れと利活用の形を探りながら、再び人と自然が交わる場として育て直しています。
目指しているのは、お茶を「つくる」ことだけではありません。
茶畑を整え、茶を育て、味わい、使い、表現し、誰かと分かち合う。
そんな一連の営みを通して、土地に新しい文化を育てていくことを目指しています。
まずは、月1回の作業にお気軽にご参加いただき、お茶作りを体験しにきてください!
お茶の利活用にアイデアがあれば、ぜひこの茶畑でお試しください。
佐野川茶の歴史
神奈川県相模原市緑区・佐野川地区では、1960年代から約60年にわたってお茶の栽培が営まれてきました。
かつて150軒の茶農家が急傾斜の山畑に緑の茶園を育てたこの土地も、高齢化と担い手不足により、今は1軒のみが命脈をつないでいます。
創茶チームの活動は、この歴史と土地の記憶を次の時代へとつなぐ試みです。
- 1960年代|始まり—荒れ地に茶を植えた
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高度経済成長期、若い世代が都市へと流れ出た佐野川では、かつての桑畑や麦畑の60%が荒廃地となっていました。農地を守り、農家が現金収入を得られる作物を——そんな切実な願いから、行政の指導のもとお茶の集団栽培が始まりました。
1969年には「佐野川茶生産組合」が設立され、130名の組合員が「やぶきた」の苗木を急傾斜の山畑に植え付けました。苗を植えてから収穫できるようになるまで5年。それでも農家たちは「我が子のように」茶樹を育て続けました。
- 1980年代|最盛期—日本農業賞を受賞
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丁寧な土壌管理と品質向上への取り組みが実を結び、1983年(昭和58年)に「日本農業賞」優良賞を受賞。150軒の茶農家が肩を並べ、急斜面に広がる美しい茶園の景観はこの地区の誇りとなりました。
農薬散布の機械化や製茶工場の近代化も進む一方、冬の「寒干害」や春の「凍霜害」との闘いは毎年続き、防霜ファンの設置など地道な対策が重ねられていきました。
- 2000年代〜2015年|衰退—相次ぐ試練
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2000年代に入ると、生産者の高齢化と後継者不足が深刻になり、栽培をやめる農家が急増。2011年の東日本大震災、2014年の大雪被害、2015年の荒茶工場閉鎖と打撃が重なりました。
1969年の設立以来、地域の茶業を支えてきた「佐野川茶生産組合」は2015年に解散。最盛期に150軒を数えた茶農家は、わずか数軒にまで減少しました。
- 2015年〜現在|再起—そして、今
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組合解散の危機の中、産地の存続を願う生産者たちが新たに「藤野茶業部」を立ち上げ、2018年に「佐野川茶」ブランドを復活。すすきや笹を有機肥料として活かす「茶草場農法」など環境に配慮した取り組みが評価され、相模原市SDGsパートナーにも認定されました。
しかし生産者の減少に歯止めはかからず、2026年3月に藤野茶業部も解散。現在、佐野川茶を作り続けているのは「宮本茶園」ただ1軒となりました。
創茶チームが取り組んでいること
創茶チームの活動は「茶畑を元気にすること」から始まります。
大地の呼吸を整え、茶の木が本来の力を取り戻していく。その過程で生まれるものを、お茶として、文化として、地域のつながりとして育てていく——そんな小さな循環を、無理なく続けることを大切にしています。


大地を整える:草刈り・剪定・水脈づくり
日常的な手入れは、大きく2つのアプローチから成り立っています。
地表の風通しを整えるために、草刈りや剪定を行います。光と風が茶畑に通るようになると、茶の木が伸び伸びと育つ環境が生まれます。
地下の水と空気の循環を整えるために、水脈整備を行います。土の中の通気・通水・保水・保気の機能を回復させることで、大地の呼吸を促進し、地力を引き出していきます。
使う道具は、移植ゴテ・ノコギリ鎌・剪定鋏・三角ホーといった手道具が中心です。重機や特別な技術は必要ありません。女性も子どもも、一緒に手を動かせることがこの手入れ方法の大切なポイントです。
風の三年番茶:手入れの一環から生まれるお茶
大地の循環が整い、茶の木が本来の力を取り戻していくと、枝葉にその生命力が宿ります。毎年2月の剪定手入れの際にいただく枝葉が、薪火焙煎と熟成を経て「風の三年番茶」として生まれ変わります。
茶畑を守る手入れと、お茶をつくることが、ひとつながりになっている——その循環の詳細は、下のセクションをご覧ください。




緑茶づくりと半農半Xの実践
目指しているのは、茶畑に深く関わりながらも、それだけで生計を立てることを強いない「半農半X」の形です。
半農半Xとは、農的な暮らしと、それぞれの仕事や活動・表現を組み合わせた生き方のこと。茶畑を軸にしながら、関わる人それぞれが自分らしい形で携わっていける仕組みを、試行錯誤しながら育てています。
風の三年番茶
「風の三年番茶」は、大地の再生 関東甲信越支部が、大地の再生の視点と手法を用いて整えてきた茶畑から生まれた三年番茶です。
水と空気の循環を整え、茶の木が本来の力を取り戻していく過程で生まれる剪定枝や葉を活かし、薪火焙煎と熟成を経て仕上げられています。
①茶畑を整える🌿
②剪定枝・葉の収穫(2月)✂️
③薪火で焙煎🔥
④じっくり熟成(約半年)⌛️
⑤再度焙煎して風の三年番茶へ🍵
茶畑を整えることが、そのままお茶という形で地域に還ってくる。
大地への負荷をかけず、茶の木への負荷もかけず、関わる人への負荷もかけない。この循環が、風の三年番茶づくりの根幹にあります。
大地の再生 関東甲信越支部の流域連携活動の一環として、ここ佐野川の茶畑フィールドでも実践されています。
「低負荷で、持続的であること」——人にも、茶の木にも、大地にも負荷をかけずに続けられる栽培のあり方を、ここ佐野川から少しずつ積み上げています。
▶︎ 風の三年番茶作りの様子はこちら(Instagramリール動画)
こんな方におすすめです
- 自然の中で体を動かしたい
地域や環境に関わるきっかけを探している方 - お茶づくり・創作・商品開発に興味がある
アイデアを試せる場を探している方 - 大地の再生・里地再生を現場で体感したい
考え方を学びながら手を動かしてみたい方 - まずは気軽に関わりたい
いきなり深く入らなくていい、ゆるい関わり方を求めている方 - 地域外からでも継続的に応援・参加したい
関係人口として無理なく関わり続けたい方
参加するには
創茶チームは毎月1回、茶畑での作業を行っています。草刈り・整備・茶摘みなど、その時期に応じた内容です。
経験不問・単発参加OK!
動きやすい服装で来てもらえれば大丈夫です。
毎月1回開催しています。
最新の日程はイベントページまたは公式LINEでご確認ください。
お茶の活用にアイデアがある方、やってみたいことがある方も大歓迎です!
まずはお気軽に作業日にお越しください。一緒に試してみましょう!
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