物価高騰や食糧自給への関心が高まる中、「自分たちの手で育てる安心感」をテーマに、今年2月からスタートした縄文ファーム。
機械や化学肥料に頼らず、女性や子どもも気軽に関われる農のかたちを模索しながら、「助け合い・分かち合い・語り合い」をキーワードに、持続可能なコミュニティづくりを進めています。
そんな畑ですが、水場や日陰がないという課題がありました。春が深まり、暑さの気配も近づく中、作業の合間に休める竹の小屋を自作し、さらに雨水を溜められる雨どいシステムも設けることにしました。

竹の調達:甲州古道の竹林で間伐作業
休憩小屋の素材は、身近にある竹。
畑の周辺には竹林がないため、徒歩5分ほどの場所にある甲州古道・下川橋付近の竹林から資材を調達しました。
この竹林は、2022年から地域有志の手で整備を続けている場所です。今回は、まだ繁茂が残っていた一画を対象に、景観と環境の改善を兼ねた間伐を実施しました。
むやみに伐るのではなく、「自然とつながる手入れ」を心がけた作業です。
必要な資材と間伐の手順
今回作るのは、幅2m × 奥行き1.3mの屋根付き小屋(壁三面)。
そのために用意した竹材は以下の通りです:
- 柱(通直)2m×4本
- 梁 2m×2本
- 壁の抑え 2m×1本、1.5m×2本
- 壁材 1.7m×23本(半割り使用)
- 天井材 1.5m×10本(半割り使用)
これらを揃えるために、20本強の竹を手ノコで間伐・玉切りし、必要な長さにカットしていきました。


副産物も活かす:斜面に笹を活用した土留め作り
竹を伐ると、大量の枝や笹葉が発生します。これをそのまま放置してしまうと、通気や水はけの悪化、蚊の発生源になるなど、環境に悪影響を与えます。

今回は、そうした副産物も無駄にせず、斜面の通気性を改善するための土留めに利用。
現地の地形を活かし、笹をすべて有効活用する循環的な取り組みができました。


▶竹の間伐の様子はリール動画で公開中
いざ、竹小屋づくりスタート!
4月5日朝9時。
縄文ファームのメンバーが集まり、いよいよ小屋作りの作業をスタートしました。
まずは、杉の丸太杭を打ち込み、竹の柱(2m)を番線で固定。

続いて、梁と壁の抑え材を組んでいきます。

壁と屋根材には、1.5〜1.7mの竹をナタで半割りに。
屋根は割り竹を交互に重ねて施工することで、隙間からの雨漏りを防ぐ構造にしました。

壁部分は、あえて隙間をあけて風通しを確保。
麻紐や蔓、石を使って、しっかりと固定しました。

屋根の端には雨どいを取り付け、雨水が集まるように工夫。
今後はドラム缶を設置し、雨水を貯めて活用する予定です。
休憩できる「場」が完成
こうして、2〜3人が休める広さの竹小屋が無事完成しました。

風が通り、竹の香りも心地よい、自然素材ならではの癒しの空間です。
▶作業の様子はリール動画でも公開中
次回は 「縄文トイレ」ワークショップ開催!
次なるステップとして、小屋の隣に自然にやさしい「縄文トイレ」を設置予定です。
4月26日(土)に、そのワークショップを開催します。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください!

