2025年1月、日連地区にある放棄された田んぼを地主の方よりお預かりし、里地創生プロジェクトとして再生作業を進めてきました。

人の手による地道な作業を積み重ね、半年かけてついに田植えを迎えることができました。
▶田植え当日の動画はこちら(Instagramリール動画)
ここまでの再生の歩み
- 1~2月:田んぼ周辺の伐採・間伐による風通しの改善
- 3月:周辺整備と併せて「縄文トイレ」を設置
- 4月:田起こし、種籾まき
- 5月:溜池の改修(モルタルから石積みへ)、水張り → 代掻き
- 6月:本代掻き、田植え実施
すべて手作業の「代掻き」
田んぼに水を入れ、土を細かく掘り起こし、水と混ぜる代掻き。泥の粒子を足でしっかりと踏みならし、不透水層をつくる重要な作業です。

数年使われていなかった圃場は、地面が非常に硬く、剣スコップすら入りませんでした。数回の田起こしと代掻きを繰り返すことで、ようやく田植えが可能な状態に整いました。

▶田起こし・代掻きの動画はこちら(Instagramリール動画)
苗の不調と鹿の食害、想定外の連続
当初は6月8日(日)に田植えを予定していましたが、天候不順により育苗が思うように進まず、6月15日(土)に延期。その直前には、鹿による苗の食害(品種:ハッピーヒル)が発覚。急遽、近隣から「亀の尾」という品種の苗を分けていただき、無事に田植えを実施することができました。
田植えワークショップ開催!
当日は、田んぼの年間メンバーに加え、一般参加者を含めた総勢20名が参加。前日に水糸を張り、地元の方が「バカ棒(=誰でも使える便利な道具)」と呼ぶ基準棒を使い、30cm間隔で一本一本手植えを行いました。

ところどころ代掻きが不十分で硬い場所もありましたが、人数の力で約2時間で作業を完了。

急遽、4段目の田んぼ化も開始!
作業後の時間を活かし、手つかずだった4段目の圃場を急遽開墾。代掻きを実施し、翌週には田植えも完了させました。

あわせて、斜面崩壊による泥の流出防止策として、以下のような整備も行いました。
- 斜面側の水脈の存在が確認されたため、焼き杭を挿し込み、水の流れを制御
- 篠竹や真竹、剪定枝などを組んで土留めを設置
- 人の往来で滑りやすくなった段差に、段切りと簡易階段(焼き杭+竹)を設置



これらの焼き杭は、地区内の廃材を活用し、竹炭製造時の火を利用して焼成したものです。資源を「廃棄せず、循環させる」実践の一環として、プロジェクト内で循環利用しました。
まとめ
耕作放棄地となっていた田んぼを預かってからわずか半年。人の手によって少しずつ土地がよみがえり、田植えまでを無事に終えることができました。
今後は、秋の収穫に向けて水管理や草取り、そして周辺環境のさらなる整備を続けてまいります。
